排尿困難
1)前立腺肥大症・前立腺がん・尿道狭窄(きょうさく)など
尿の通路が狭くなるのが原因
排尿困難の男性の約7割がこの状態
2)膀胱排尿筋収縮不全の状態で
尿を膀胱から押し出すパワーがないのが原因
膀胱排尿筋収縮不全は糖尿病・大腸がんの術後・脊椎の病気などが原因
排尿困難の男性の約2から3割はこの状態
実際には 1)と2)が混在していることも多いので要注意
前立腺肥大症の診断がつき治療されても(薬)効果がはっきりしない人は
2)の状態である可能性もある
手術しても術後思ったほどの効果がない人もその可能性は高い
治療前に中高年の男性の排尿困難はほとんどが前立腺肥大症と
思い込み治療にあたっている医師が思いのほか多いのは事実
前立腺肥大症
前立腺が肥大していること自体は年齢による変化(加齢変化)で
症状がなければ病気ではない
前立腺のサイズと症状は直接関係ない
前立腺の形 こぶのでき方 膀胱の出口との関係などで症状が決まる
肥大していないのに症状がある場合
⇒膀胱頚部硬化症や慢性前立腺炎を疑う
⇒または前述の膀胱排尿筋収縮不全を疑う
性行為感染症(性病)
原因は淋菌・クラミジア・ウレアプラズマなど
アナルセックスが原因と考えられる場合は一般の腸内細菌(大腸菌など)
・排尿痛がある
・尿道の先から分泌物(膿み)が出る
・尿道が痒い
・性交はしていないがオーラルセックスはした
淋病/クラミジア感染症の検査は痛い?
⇒現在は尿検査のみで診断できるので痛くありません
⇒以前は尿道から綿棒を突っ込み痛い検査でした!
血尿
・排尿痛や頻尿/残尿感がある
・排尿に何の違和感もないが赤い尿が出た
・健康診断(人間ドック)などで血尿を指摘された
一般に「症状のある」血尿はあまり心配ないが「痛くも痒くもない」血尿は要注意
「症状のある」血尿つまり症候性血尿は膀胱炎(男性は膀胱炎はほとんど起こさない)や尿路結石によるものを考えればよい
「痛くも痒くもない」血尿つまり無症候性血尿は膀胱がんや腎臓のがんなど
腫瘍によるものをまず除外するための検査を考えます
超音波 レントゲン CTやMRIなど
尿路結石
尿は腎臓でつくられ尿管を下り膀胱にたまり、そして尿道から排尿されます
結石は腎臓でとどまっているときは腎結石
尿管に引っかかり激痛をおこすようなときは尿管結石
膀胱に落ちたがなかなか出てこないときは膀胱結石
最後に尿道を通過できないときは尿道結石と呼ばれます
よく尿道結石で、、という話を聞きますが実際には尿道結石はさほど多くないです
腎結石や尿管結石が多く 膀胱まで落ちた結石は尿道の途中で詰まることもなく
排泄されます
ドイツでは結石が排泄されることを「石のお産」と呼びます
「産みの苦しみ」に由来しているのでしょう
・腹痛や腰痛で病院にかかったら尿路結石かも知れないと指摘された
⇒整形外科や整骨院で腰痛を治療している方のなかには尿路結石の方はいます
・膀胱炎を繰り返す
⇒男性ではめったに起こさない膀胱炎症状を繰り返す方 やはり結石が膀胱を刺激するための症状かも知れません
・健康的な食事していたつもりが結石の引き金になる
⇒DHAを一生懸命摂取しようとして「アジ・いわし」取りすぎてないですしょうか?
野菜を多くと思って「ほうれん草・春菊・グリーンアスパラ・青梗菜」などシュウ酸の多いものをとり過ぎては?
⇒結石にはビールをたくさん飲んで尿を出すのがよいと本気で思っている人は危険です
・尿路結石は水をたくさん飲んで排石(結石を出す)さすことがある
⇒尿路結石と診断されている方は普段はやや多く水を飲んでいただくのはOKです
⇒腰痛やわき腹の痛みがあるときは「ひかえて」が鉄則です
⇒がぶがぶ飲むと痛みが増します
・薬で本当に溶けるかどうか
⇒尿路結石のほとんどは薬で解けません
⇒結石の結合が緩み排泄されやすくはなるかもしれません
前立腺癌
高齢者のがんですが まれに50歳代でも見られます
PSA(前立腺特異抗原)の検査で見つかることが一番多いです
一般的な事項はがんセンターのHPなどを参照して下さい
前立腺肥大症の治療(手術)で見つかることもあります
いづれにしても前立腺が心配な方は一度PSA検査と超音波検査をお勧めします
勃起障害(ED)
勃起不全の原因は種々ありますが
患者さんにとって原因が何であれ症状があるということが重大です
当院ではバイアグラ・レビトラの処方だけではなく
保険で処方できるもの 漢方薬やビタミン剤なども治療として使用しています
バイアグラ・レビトラは保険診療対象外で自費です
漢方薬の効果は様々ですが現在当院では6種類の漢方薬を中心に処方しています
高血圧や心臓疾患で治療中でバイアグラ・レビトラが服用できない方は是非漢方を!
精液に血液が混じっている
血精液症という症状です
射精した精液に血液が混じると「びっくり」しますが
大半は重篤な疾患(病気)の症状ではありません
一般的なのは前立腺炎・前立腺結石・精嚢腺炎・前立腺精嚢の嚢胞や
尿路結石で結石が尿道を傷つけた後の射精など
高齢の方は まれに前立腺がんの症状として報告されています
包茎
包茎の種類は
1)真性(しんせい)包茎
2)嵌頓(かんとん)包茎
3)仮性(かせい)包茎 です
真性は「全く」剥けない状態
嵌頓は「剥けたけど元に戻らない」状態
仮性は「剥けば剥ける」状態
治療の対象は1)は手術が必要です
2)は場合によっては緊急手術の対象です
処置して元に戻れば今後手術考慮必要
薬などの治療では治癒しません
嵌頓包茎の軽度の症例では「剥き癖」だけで解消することもあります
この方法は自分の判断では危険です 診察の上行います
仮性包茎は亀頭包皮炎(きとうほうひえん)などの皮膚症状があるか
余剰(あまった)包皮に亀裂が入るなどの状況では手術の適応があります
またコスメティックな理由で手術を希望する場合です
仮性包茎が悪いという印象をもたらすHPや雑誌の広告で
不安を煽るものもありますが 包茎手術を受けるのは自由ですが
手術を前提に相談するもの要注意です
まず 一般の外来で相談しましょう
当院では包茎の手術は泌尿器科専門医として勿論施行しています
メスやレーザーなどは用いません radio-surgeryという方法です
局所麻酔も2種類使用します
外来手術ですが手術翌日は来院していただきます
解ける糸だから手術当日のみの来院でOK?
術後診察しないのは普通ではありません
手術は自費ですが
手術前検査や診察料など また処置料などはありません
金額は直接 診察の際にお尋ね下さい(苦学生や事情により変動あり)
手術後の診察はすべて手術代に含まれます
何回でも患者さんが納得するまで診察を受けてください
お金のことを心配する必要はありません
術後の傷の相談や処置が必要で行っても追加料金はありません
子供の「おちんちん」
子供の陰茎(ペニス)は包皮で亀頭部が覆われているのが普通です
ただ包皮を剥くのはできます
剥けないのは亀頭部と包皮が癒着(ゆちゃく):ひっついている状態か
・真性包茎
⇒一度 専門医に相談してください
子供の包茎手術はほとんど行いません
(一部宗教上の理由で割礼する場合を除いて)
夜尿症(おねしょ)
夜尿症の問い合わせも多く 当院での診断・治療方針についてお話します
診断のポイントは
1)症状(おねしょ)が生まれてから一度も収まっていないかどうか?
2)昼間の排尿状況はどうか?
3)家族 躾に厳しいおじいちゃん おばあちゃんがいる
4)水分摂取が多い とくに肥満傾向のある児童
生まれて一度でもおねしょが止まったことがあり、ここ最近症状が出ている
これは「環境の変化」がないかどうかをチェックします
・幼稚園・学校でのクラス替え 先生が変わった ストレス
引越し 友人関係 親の問題 ペットロス症候群 など
直接泌尿器科に関係するものではないが精神なことが原因となるケースもあり
昼間の尿の間隔も短く 遊びに夢中でトイレ行かなくて おもらし のケース
尿意が出てからが我慢できない
トイレに行かない癖がつき トイレの花子さん症候群(行くのが怖い)
膀胱が大きくなってそのうち漏れる
精神的ストレスのなかでも 躾に厳しいと うまくいかないケースも
ジュースをよく飲む お茶が大好きなど
一口に夜尿症といっても種々の原因があります
原因がひとつではない場合もあります
薬は症状に応じて
点鼻やスプレーの抗利尿ホルモン剤
膀胱頚部を閉じ膀胱を弛緩する作用のある夜尿症治療薬(もとは三環系抗うつ剤)
膀胱を弛緩させる抗コリン剤
漢方薬 当院では積極的に漢方を処方します(子供でも服用可能)
もちろん薬を使わないで経過を観察している子供もおおいです
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